本人限定受取という郵便の種類がある。これは受取が原則、受取人本人に限定された郵便物である。はがきや封筒、ゆうパックなどいろいろなものを送ることができる。本人限定受取が配達を担当する郵便局に到着した際には当該局に郵便物等を留め置き、受取人に到着通知書を送ることによりその到着を知らせている。
お知らせが届いた後は、電話またはFAX、WEBでの依頼等を受けて配達等の対応を行っている。到着した郵便局に受取りにいくのも可能だ。
先日その本人限定受取の到着通知書が届いたので、郵便物を郵便局に取りに行こうと思って、到着の「お知らせ」を読んでみた。
「お知らせ」には保管郵便局や保管期限が記されており、配達を希望する場合には配達希望日・配達時間帯を指定できるようになっている。配達依頼も、Web、電話、Fax、それぞれから出来るようになっており、その依頼方法が記されている。また、保管郵便局で受取ることも可能で、その場合の手続き、必要な書類一覧も記載されている。
よし、これで必要な書類も分かったし、郵便局の場所も調べたし、取りに行こう。今日は日曜日だけど郵便局は開いているのかな、開いているとしたら何時までに行けばいいのかな、と思ったのだがその情報が記載されていない。わずか3枚のお知らせを何回も見直してみたが、郵便局の営業時間についての記載はなかった。郵便局の営業時間はそんなに公知な事実だったんだろうか。それとも、郵便局によって開いている時間帯が違うので、定められた様式で作られている「お知らせ」には記載できないのであろうか。
この「お知らせ」、結構工夫されているのである。先ほど、Webでも配達申込が可能と書いたが、案内には「PC・携帯・スマートフォン受付(24時間お申込み可)」と記載してあり、「Web」という言葉を使っていない。続けて、「検索の場合はこちら!!」「QRコード読み取りの場合はこちら!!」とあり、検索ワードまで記載してあって、Webという言葉を知らなくても配達依頼の申込ができるようになっている。
ほとんどの人が配達希望で受取に行く人は少ないから、営業時間の記載が無くてもあまり不便ではないのかもしれない。結局Webで調べることとなった。
あと一歩、工夫をお願いしたいユーザーインターフェースの「お知らせ」であった。