(1)カスタマーインターフェースとは?

投稿者: | 2022年3月5日

 カスタマーインターフェース(CI)とは何か?

 狭い概念で言うならば、ユーザーインターフェース(UI)と同じものであると言って差し支えない。それならば何故、カスタマーインターフェース(CI)という新しい言葉を使うのであろうか。

 もともと、「インターフェース」「ユーザーインターフェース」という言葉は、「英語で界面や接触面、中間面などといった意味を持ち、転じてコンピュータと周辺機器の接続部分を表すようになった。さらに、ユーザーインターフェースなどのように、人間と自動機械との間の複雑な操作をする手順・規則との意味にも使われる。」(出典:ウィキペディア)とある。UIは日常、機器やソフトウェアの「操作方法」や「操作画面」という意味で使われていることが多いように思う。「UIがいい」「UIが分かりやすい」などと言ったりするのがその例だ。

 さて、CSという言葉がある。ビジネスの現場ではよく使われる言葉である。カスタマーサティスファクションの略で、日本語では「顧客満足」という言葉で表されている。「顧客満足を上げる」「顧客満足度はどのくらいか」など社内で聞かれたことのある方も多いだろう。

 では、ユーザーサティスファクションという言葉はどうであろうか?私は寡聞にしてこの言葉を聞いたことがない。「満足」を語る上では「顧客」を使う一方、「操作」の場面では「顧客」が消え「使用者」となる。

 私は「カスタマーインターフェース」という言葉の概念を幅広く考えている。単に「操作画面」や「操作方法」といったことを指すのではなく、もっと幅を広げて、操作するときの難易度・時間や、取っ付きやすさといったような心理的な側面までも含むものとして捉えている。「使い勝手」「使いやすさ」「使い心地」といった言葉で表されるような意味を含めている。

 また、機械操作だけを対象にするのでもない。目的地に行くときの案内の標識の出し方、住居の間取り、飲食店での注文の仕方など、考察する対象は幅広い。

 であるからして、CIを考える視点として「顧客」視点というものは外せない。「カスタマーインターフェース」と言わずして「カスタマーインターフェース」と呼ぶ理由がここにある。

 このブログでは、様々な「カスタマーインターフェース」について取り上げ、考えていきたい。

 

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